「このモデルに従ってメダイを造らせなさい。信頼をもってそれを身につける人は大きな恵みを受けるでしょう」
カタリナは言われたとおり実行し、司祭は2年間の調査およびカタリナの日々の振る舞いについての
観察の後、カタリナの身元を明かさずにパリの大司教に情報を持っていったそうです。
そして要請は受け入れられて大司教の許可が与えられ、金細工師のアドリアン・ヴァシェットにより
デザインされ、作り出されたのが、現在の「奇跡のメダイ」です。
その2年後。当時、パリでは疫病コレラが蔓延しており、2000個のメダルが造られ配られると、
病の蔓延は終息に向かい、そして配り始めた3年後の1835年には、
ヨーロッパ中に150万枚も広まったそうです。
以来、メダルは「奇跡のメダル/不思議のメダイ」と呼ばれ、
大勢の人々がこのメダルを求めて、この教会を訪れるようになったそうです。 |